『アニメは好きですよ~。SFも大好きですよ~。』
そういう人って多いと思うんですよ。俺もその一人。
ガイナックスの1988年製作作品に『トップをねらえ!』っていうハードSFアニメがあったんですけど、この作品はアニメの域を越えてSF評論家の間でも様々な議論を生んだ話題作でした。
ストーリーの序盤ではただの陳腐なロボットスポ根モノかと思ってしまうのですが、じょじょに【エーテル理論】や、【タンホイザーゲート(通常物質が光速を越える唯一の方法)】、【ウラシマ効果】などを巧みに取り入れたストーリーに魅了され、感動の最終話を迎えます。
監督がアノ人なので、地味な特撮や洋画のパロディの応酬なので予備知識があれば別の意味でも楽しめたりします。
(個人的にはパロの部分は不必要なので嫌いなのですが…。)
そんな感じで『トップをねらえ!』は結構思い入れがあったんですが、最近このタイトルの2作目がレンタルビデオに並び始めました。
『トップをねらえ2!』です。
かなり1作目のSFぶりに惚れていただけに
『今度はどんな展開を見せてくれるのか』
と期待してレンタルしてきたワケですが…。
(´・д・`)うーん…。
ご時世なんでしょうかね。萌えとか…。
いや、萌えがあるのは別にどーでもいいんですけど、求めてたモノが皆無です。
俺はSFを観たかったんだよ!
『トップ~』ってリアルなSFが売りだと思ってただけにガッカリ…。
SFにリアルを求めるのは変な話なんだけど、『理論はあっても現在の科学力ではあと一歩及ばず形に出来ない』みたいな微妙なバランスがSFの醍醐味だと思うわけです。
その微妙なモノがストーリーの中に存在する事で『あぁ~SFだ!』って感動するワケ。
(´-`).。o 説得力が無い科学力はSFじゃなくて、ただのマンガなんだよね。