ダンシングパペット

仕事を終えて終電間際の電車に乗った時のお話。
電車の左ドア側に男性サラリーマン、右ドア側にバックを抱えた女性。
両者ともお仕事帰りのようでお疲れのようで、ボクの目の前でドアの両脇に立ったままウトウト…。

そうしている間に電車も発車し、ボクは冷房の効いていない車内で噴き出す汗を拭っていたのですが、電車の揺れが心地よいのか半寝状態の2人がカックンカックンと膝の力が抜け始め操り人形のように踊り始めたんです。
その度に2人とも「あぁ、寝ちゃダメだ…」って感じで体勢を持ち直そうと必死に手すりに掴まろうとしてるんだけど、眠気は増す一方のようで半寝ダンシングは尚も続くのです。
しかも、2人とも動きを合わせるかの如くカックンって落ちる。
ボクはユニゾンしてゆく酔拳のような2人の動きに半ば目を奪われつつ、この2人の手がいつ手すりから離れて倒れ掛かってくるのか分からない恐怖に怯えながら帰宅したのでした。

それにしても暑いわ~(´Д`;)

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